上海の歴史は700年と意外と浅く、第二次世界大戦前は欧米列強と日本の諜報員が駆け巡り、独特の文化を発展させ、アジアでもっとも魅力的かつ危険な魔都として名を馳せました。
上海は古さと新しさが渾然一体となっている不思議な街です。バンド(外灘)と呼ばれるエリアは租界時代の建物が立ち並び、夜になると美しくライトアップされたアールデコ調のビルを黄浦江から眺めていると、ここはヨーロッパのどこかなのではないかと錯覚してしまいます。
上海東部の浦東地区は現在最も力を入れて開発されているところで、丸い形が印象的なアジア一の高さを誇るテレビ塔、東方明珠もここにあります。
上海一の繁華街と言えば南京路。100年以上前からの繁華街です。南京路と平行して走る淮海路は旧フランス租界であったこともあり、プランタンや伊勢丹などのデパートやブランド店などでウィンドウショッピングが楽しめます。こんなおしゃれな通りでも、一歩入るとそこには地元の人々の生活があり、ここ狭しと干してある洗濯物や、軒先で将棋を指すおじさん達を見るとここは中国なのだと感じさせられます

写真説明:
(一段目左から右へ)
黄浦江から見た夜のバンド(外灘)、浦東地区の高層ビル、夕暮れのバンド、東方明珠(テレビ塔)、黄浦江を行く運搬船
(二段目左から右へ)
遠くに揚子江を望む、おしゃ
れな繁華街の淮海路、自転車通勤者、上海中心部、信号機にかかる洗濯物
黄浦江から眺める外灘の夜景